2014.8.05
ダンサーインタビュー 06:YO-SIN from ZOMBIE KIDS
ダンスは遊びの一つだった、ダンサーの始まりとは?
ダンスを始めたキッカケは?
中学生の時に、天才・たけしの元気が出るテレビ内でやっていた「ダンス甲子園」が最初のキッカケです。『LL BROTHERS』とか、『れいかん やまかん とんちんかん』とか大好きで、俺も出たいと思ってダンスの練習したけど、高校生になったら企画が終わってしまいました(笑)。そこから遊びとして、皆と外で練習したりしたのがダンスを始めたキッカケです。
ダンスの師匠とかはいましたか?
IMAEDAさんです。BOBBYさん、IMAEDAさん、ラーハさんで「オヤジアンドジェントルマン」というチームを組んでいたのですが、俺らの世代はこの3人の誰かしらに師事していて、俺はIMAEDAさんに高校時代教わっていました。教わると言うよりは、真似をしたみたいな感じでした。俺の真似しろって感じのレッスンでした。
本格的にダンサー活動を始めたのはどのくらいの時期でしたか?
大学生ぐらいの時です。でも今の子たちみたいに、ストイックな感じではなかったです。どちらかというと、遊びとしてダンスをやっていました。イベントに出たいとか、オーディション受けるとか全然考えてない状態だったのですけど、IMAEDAさんのスクールでレッスンを受けている時に、北海道から来ていたダンサーにチームを組まないかと誘われました。そいつが超ストイックで、当時一緒に仲良かったTAKASHI (ZONBIE KIDS)達も誘って、4人でチームを組みました。そこで初めてストイックにチームで活動を続けたのが本格的なスタートです。
当時は情報も活躍できる場所も今ほど豊富じゃなかったから、渋谷に毎日いて情報収集をしたり、EXILEのMATSUさんとかかっこいいダンサーもたくさんいたので、追いつけるようにがむしゃらでした。
様々なダンスシーンに貢献その実態とは
オフィスの経営やプレイヤー以外でのダンサー活動も行っていますが、今後実現したい事とかありますか?
んー特にないかな(笑)。教育現場でダンスが必修化になって、指導とか教材用のDVDを制作をしたり、活動はしっかりやっています。母親が学校の教員で、関わりもあったのでその経緯から、かなり前から活動はしていました。会社を作ってから先駆者的な感じでやってきましたけど、今は色々な企業が参入してきて活性化はされてきていると思います。
でもやっぱり教材だけで教えるのは難しいから、直接ダンサーが教えられる環境が出来ると一番良いと思います。やっぱり年頃の子供達が相手だし、先生も年齢層幅広いので、教育現場だけでうまくやっていくのは難しいと思います。そこをクリアしていくのにまだ解決しないといけない問題があります。
ダンサーYO-SINが今までを振り返る
ダンサー人生の中で、嬉しかった事、辛かった事は?
難しい質問だね~。最初CLUBで遊んでいて、その時にオーディションの話をもらいました。でも今と違って、オーディションって聞いても全然ピンと来なかったです。「SPEED」のツアーダンサーオーディションだったのですが、たくさんダンサーがいる中で合格してツアーに参加しました。
その時にこんな世界があるんだって感動して、自分の中で世界観が広がってすごく嬉しかったって事を強く覚えてます。しかもツアーに出た事によって、ダンサー活動に反対していた親が応援してくれるようになりました。それも嬉しかったです。大勢に魅せれるってすごく幸せな事だなって思いました。
辛かった事は今となってはないです。当時は辛いと思っていた事もそれは全て必要な経験だったと思いますし、今は笑い話になるような事ばっかりです。強いて言えば渋谷が活動拠点だったので、ケンカとかは辛かったです。でも今皆仲良いいので、若気の至りです(笑)。皆それぞれ熱い人達の集まりだったので、ぶつかり合いもあってだいぶ渋谷のそういうカルチャーも良くなってきたと思います。まぁでも辛い事ではないかなやっぱり。
あっ!怪我したときは辛かった。骨折して半年動けなくなっちゃって、ダンス出来なくなるから、全てを失った気分になり、へこみました。
YO-SIN流レッスンその思いとは
レッスンで心掛けている事は?
自分のやりたい事や伝えたい事を教えるレッスンにしています。自分のモチベーションやテンションを大事にしているので、俺じゃないと出来ないレッスンを心がけています。
基礎とかも大事ですけど、レッスンで基礎に時間取り過ぎるのも楽しくないし、勿体ない気がするので、基礎は自主練でがんばってもらって(笑)、その分ダンスを楽しめる時間を作ろうと思います。その時の自分のこだわりを伝えられたらなって思っているし、口で表現するのは難しい部分ですけど、レッスンのレベル関係なく自分にしか出来ないような、習えないようなレッスンにしていきたいと思っています。
一流ダンサーYO-SINがダンサーとしての心得をアドバイス
ダンサーになる上で大切な物は?
一言で言うのは難しいけど、踊りが好きかどうかっていう事が大事です。最初は皆好きで始まります。
それが夢をかなえる為に努力をするようになると、辛い事も沢山出てきます。沢山乗り越えなきゃいけない物が出てきた時に、最初に思っていた、踊りが好きだという気持ちを思い出してダンサーとして続けてくれればいいのではないかと思います。
うーん深い! 深いね。あとは周りに振り回されずに、自分がいいと思った事を一生懸命やる事も大事です。
レッスン生にYO-SINさんみたいになりたいって言われたら?
言われたら嬉しいですけどね(笑)。まぁ言われたとしたら、レッスンだけでなくその人がどういう動きをしているのかも見た方がいいです。イベントに行ってみたり、どういう音楽聞いているとか、レッスン以外の現場の部分も見て、その人の良さを吸収できると良いです。
今後のダンス活動に迫る。
今後のダンサー活動はどうしていきたいですか?
まだ自分の活動に満足しているわけじゃないので、常に葛藤と迷走を隣り合わせに、色々やりたい事を考えています。今も楽しいけど、現状に満足せずに常に挑戦していきたいです。
大きいダンスシーンで活躍したり、演出したりもしたいし、プレイヤーとしても活躍していきたいです。後は世界に通用するようにしていかないといけないかなって思っています。世界のダンスシーンで演出できたらいいなって考えていますし、やらなきゃと思っています。
俺は無理じゃないと思うし、その為に努力もしないといけないです。チャラチャラしているように見えるけど(笑)、常に自分との戦いです。
ダンサー不老説があきらかに!?ダンサーYO-SINにライフな質問
今も昔も変わらずイケメンのYO-SINさん。美容とかこだわっている事はありますか?
ないです(笑)! 俺そういう事は超疎いです。自分に対しては雑ですし、気にした事ないです。でも同窓会とかいくと、全然変わってないね~って言われます。まぁダンスやっているし、他人に観られるって事が影響してるのかな?
マイブームは?
コーヒー! コーヒーは結構こだわりもあって、何故か飲むと体の調子が良くなります。体調によっては酸味や苦みを求める事もあるので、行く店を変えたりします。アイスコーヒーで飲むのが多いです。最近コンビニでもコーヒーが出来ましたけど、俺がコーヒーの良さを広めたからあんなに広まったんじゃないかな(笑)っていうぐらいコーヒーの良さも広めています。
本日は、ありがとうございました。
YO-SIN from ZOMBIE KIDS
ZOMBIE KIDS所属。今年、ZOMBIE KIDSの11周年をHARLEMで盛大に開催。 NY,LAでの経験をいかしつつHipHopをベースに、振付け、演出、ツアー、バックアップ、PV、TV、ショーケースで多くの現場でプロとして活躍中。 独自の世界観と前衛的なダンスともに振付には定評がある。近年、会社を立ち上げ、OFFICE C.E.Rとして、ダンスエンターテインメントに関わる仕事を推進。中学ダンス必修化にともない、教材製作、授業監修で教育現場も支援。
経歴:振付、演出、バックアップ
黒木メイサ、SPEED、湘南乃風、MIHIRO(マイロ)、Full Of Harmoney、LL BROTHERS、ZEEBRA、DABO、新撰組リアン、LEAD、片瀬那奈、サータアンダギー、 DAT、SOULJA...
TV出演: スーパーチャンプル、Dance@TV、Count Down TV、Music Lovers、etc...
YO-SIN blog :
http://citylightstokyo.com/blog/yosin/