2013.12.03
ダンサーインタビュー 02:MIWA
ダンス部に入ってなかったらダンサーになってなかった? 意外なダンスの始まり
ーダンスを始めたきっかけは?
キッカケがあまりなくて(笑)。小っちゃい頃から一人で遊んだりするのが好きだったんです。あっ! ちがうな(笑)。小っちゃい時、すごい太ってたんですよ。それで親がこれは運動させなきゃだめだって考えたんです。それから習い事をたくさんやり始めたんですけど、体操教室と新体操をやってる時に少しダンス的なこともやっていました。
そして中学生の時に創作ダンス部に入りました。ダンス部とバスケ部で悩んだんですけど、身長が低いのでダンス部に入ったんです。よく先生にバレないようにジャネット・ジャクソンをかけて踊ってましたね。
ーそれは一人で踊ってたんですか?
その時はちゃんと相方がいました。こんなの(部活で踊るダンス)やってられないよねとか言って目を盗んでは、ジャネット・ジャクソンをかけて踊ってました。
高校生になってから、ちゃんとダンススタジオに通い始めました。小さいスタジオだったんですけど、偉大な先生がたくさんいて私に1番影響を与えてくれたダンサーですね。
ー今JAZZとかJAZZ HIPHOPを教えてますが、今のスタイルになったキッカケとかありますか?
7年前にロサンゼルスに行きまして、そこで出会ったダンサーの影響が強いです。毎年1回はロサンゼルスに行くんですけど、そこでエネルギーをチャージしたり、立ち返ったりします。
人気レッスンの秘訣とは?
ーレッスンをやってて良かったこととか、大変なことありますか?
たくさん生徒が受けに来てくれた時は率直に「こんなに今ダンスを愛する人がいっぱいいるんだ!」って毎回驚いています! レッスンをやってて良かったことは、自分自身のスキルを見つめ直すきっかけが沢山あるし、教え始めてから11年経つのですがやっと10年目で〝見てあげる〟という指導の仕方を見つけてきた気がします。
人数が多い時はあっちに行ったりこっちに行ったり、分けたりです。複数レッスンがあるのでウォーミングアップのやり方を変えたりコンビネーションの難易度を変えたり、ゆったりとした振付、ギラギラした振付とか分けてます。やはり生徒さんの成長を見つけた時がとても嬉しいですね。
作品にかける思い・・・それは個々の成長と団結
ー作品を創るにあたって大事にしていることは?
作品に関してはまず「1つになる」ということを大切にしてます。見知らぬ人同士が作品の為に集まる機会っていう偶然とか奇跡、このメンバーで作ることになったのは特別なことだから皆仲良くなって楽しんで欲しいという気持ちがあります。あとは受け身になって欲しくないので、積極的に意見が言えるような環境作りを心をがけています。
作品を創っていく中で、出遅れてしまったメンバーや怪我してしまった子や状態があまり良くないメンバーがいた時に、能動的になって支え合うようなことがとても大事だと思います。人と人との支え合いを大切に出来るような作品創りを目指してますし、作品を通して成長してもらいたいと思ってます。
ー皆で意見を言い合ったりとかすると、意見のぶつかり合いとかもありますよね?
問題が起きたらまず自分が何がいけなかったのか考えます。そこはポジティブに言うと、そういうことかって思う時もありますし、心を広く持てるようになっていきます。問題が起きて、問題を解決してという人間臭いことが好きなんですよ。まぁ時に厳しく言いますよ(笑)。
全ダンサー必見! 輝かしい実績を作るために大事なことは?
ーチーム活動・バックダンサー・公演など輝かしい実績をお持ちですが、ダンスの実力以外で大事なものってありましたか?
(質問の途中で)直感!!!
ー(笑)その鋭い直感の裏に感性を磨いたりとかしましたか?
ダンスの舞台、ライブ、芝居、映画、展示会、美術館などを見に行きます。私の作品は映画っぽいと言われるので映画などの映像の影響が1番大きいみたいです。子供の頃は一人でブランコ乗ったり、縫い物したり・・・私めっちゃ暗い子みたい(笑)。もちろんみんなでバスケとかもしてましたけど、一人で集中することも多かったですね。んーやっぱ直感です。
ー直感でここまで実績あげちゃったんですね?
(笑)。やる気と気合ですかね。私結構なんでも出来るっしょって感じで始めちゃうんです。やりたいと思ったら、もうやりたいってモードになって、やってる最中に壁にぶつかる感じです。そこからまた解決してって感じです。
ダンサーのための街があってもいいじゃない。今後のダンサー活動計画に迫る
ー今後ダンサーとしてどのような活動をしていきたいですか?
今は作品を作ることに専念してます。それは自分のやりたい事があって、
それを実現させるのに足りないから作品を作っています。色々やってきて中で3年前に作品力が足りないなって感じたんです。
公演を行っているダンサーは皆思ってると思うんですけど、日本のエンターテイメントシーンはやっぱりアメリカに比べると全然比にならないです。国自体のエンターテイメントへのサポートや関心が弱いと思うんです。アメリカにはエンターテイメントの街があるけど、日本にはない。ディズニーとかありますけど、アメリカの物ですしね。
なのでもっとエンターテイメントシーンを盛り上げたい、ストリートダンスをもっと身近に感じてもらえるようにしていきたいと思っています。でもそれを実現させるのに自分の実力不足を痛感したので、作品を作る力を上げたいと思って今作品作りに専念してます。
エンターテイメントで活躍できる場所もっと増やせるようにして行きたいので、今そのためにがんばってまーーーす♡
ー読者の方にメッセージをお願いします。
わたしは、~したい・~やりたいとか「たい」って言葉が大事だと思います。
ダンスをやってみたい思ったら、まずレッスンに行ってみて欲しいです。
自分のなにかしたいという気持ちを大事にして素敵なダンスライフを送ってください。
ダンサーMIWAにライフな質問
ーお菓子好きなMIWAさん。一番好きなお菓子は?
お菓子は全部好きなんです。決められない。あっ! マカロン!
これは自分で作れないので(笑)。
ーお菓子作りはするんですか?
最近つくらないですねー。でもお菓子作りって集中ができていいんですよ。
ー12月といえばクリスマスですが、理想のクリスマスの過ごし方は?
毎年ホームパーティーしてるので、ホームパーティーやりたいですね。みんなで料理とか持ち寄ったり、作ったりして賑やかに過ごしたいです。
夢はパリに行って、イルミネーションを見に行きたいですね。
ー忙しいMIWAさん。休日の過ごし方は?
あんまりおもしろい回答できないんですけど、寝ます(笑)。
私すごい寝るんですよ。優先順位高いです。
ー本日はありがとうございました。
MIWA
ダンサー、ダンスインストラクター、コレオグラファー。小学生時代は新体操、中学生時代にバレエ・ジャズダンスを習得し、高校時代よりストリートダンスに転向。数々のダンスコンテストでの優勝や、TRF、浜崎あゆみ、倖田來未、きゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、数多くのアーティストのバックアップダンサーやPV出演をこなし、クラブシーンでは2004年~JAZZ HIPHOPチーム『CHUPPA』のメンバーとして全国各地で活躍する。小柄とは思えないパワフルさと、キレのある動き、そして衣装・空間演出にとことんこだわったパフォーマンスは幅広いファンを魅了する。