ダンサーインタビュー 04：NOPPO(s**t kingz)

ダンサーインタビュー 04：NOPPO(s**t kingz)

2014.4.7

ダンサーとしての始まり。それは人との出会いが生み出した

ダンスを始めたキッカケは？
　小学校四年生の時です。妹がダンスを先に始めていて、時々スタジオに遊びに行ってました。そこに妹がダンスをやるきっかけになった女の子とD-BL∀STのDEEもいたので遊びに行くようになって、ダンスに興味を持ち始めました。男もダンスやるんだーって思って入りやすかったです。あとは当時算数の塾をどうしても止めたくて、ダンスを習えば止められると思ったのが最初のキッカケです。妹のダンスをやるキッカケになった女の子は今の杏仁豆腐のSALLYです。
なんかしょっぱなから、後の有名ダンサー達が集まってたのですね。
　集まっていましたね！
今のダンススタイルになったキッカケは？
　you tubeがキッカケです。Shoji（s**t kingz）君がこのダンサーヤバいから見てって言われてその動画を見ました。外人が大勢で踊っている動画だったんですけど、何だこのスタイルは！？って衝撃を受けたのが始まりです。その道を探っていくうちに、Shaun Evaristoにたどり着きました。彼はJAZZみたいに曲の意味を取ったり、しぐさを踊りに取り入れたり、アニメーションみたいな動きもあったり、当時はＬＡでしかこういうことはやってなかったことですし、初めて見たのですごい衝撃を受けました。そしてどうしても彼にダンスを習いに行きたくてＬＡに行きました。そしてどんどん吸収していったのが今のスタイルになった一番のキッカケです。
早くからダンスをやっていたとの事ですが、影響を受けたダンサーは？
　一番最初に影響を受けたのはDEE（D-BL∀ST）です。同世代で同じ男でっていう共通点があったので、彼がいなかったらまずダンスを始めてなかったです。次に影響受けたのがチームメイトのkazuki（s**t kingz）です。二人でチーム組んでHOUSEを踊ってました。
s**t kingzの皆さんってそれぞれ別ジャンルでやっていましたよね。
　そうですね。oguriがバレエとかJAZZやっていて、shoji君はレゲエをやっていました。
　やっぱりs**t kingzのメンバーの影響が強いです。そしてShaun EvaristoとLyle Beniga の二人です。今でも永遠のスーパースターです。

期間限定のはずが・・・意気投合し

大人気チームになったs**t kingzですが、チーム結成の経緯は？
　kazukiが何か新しい事したいって言って集めた４人です。僕はoguriとshoji君とは面識なかったんですけど、kazukiがそれぞれ面識があって繋がって行きました。kazukiとshoji君は東京☆キッズで一緒で、oguriとはオーディションで知り合ってたみたいです。最初は名前だけのユニットでチームって感じではなかったけど、イベント終わったら、またこれもう一回やろうよ！って話になっていきました。それから自然とチームになっていきました。
今の時代４人が集まって同じスタイルでやって行こうよってなる事ってすごいです。
　みんな好きなダンサーが同じだったからかもしれないです。４人でＬＡにダンス習いに行きましたし、４人で行動することが多かったです。

s**t kingzメンバーが語るダンサーに大切なものとは？

ダンサーーとして大切な物は何ですか？
　とにかく何でも興味を持つ事です。これからダンスでやって行きたいって考えている人は、興味を持った事をダンスにつなげられる考え方が出来る事、常にアンテナを張っている事が大事です。
　例えば映画を見るとか、ショーを観に行くとか、それで感じた事や観た物をどう自分のダンスに繋げられるか、というのを常に考えていて欲しいです。そうすると自分の個性とか持ち味が出てくると思います。
確かにs**t kingzのネタを見ていると何かをオマージュしてるというのが伝わります。今やっている新ネタはなにかイメージがありますか
　そうですね。毎回何かしらイメージがあります。今回はフレッド・アステアを意識しています。それから衣装はカッコよくして、衣装を使った振りを入れて、曲は最後に決めました。彼がタップをしながら踊ったり、帽子掛けを使って踊ったりっていう映画のシーンがあるのですが、それに影響を受けてとりいれてみようって話になりました。
　人に影響されたり、衣装に影響されたり、イメージの入りどころはいつもバラバラです。
ネタを作る時、役割とかきまってますか
　僕達方向性は一緒なのですが、好きな物は意外にバラバラなので、個々が持ってきた物を話し合って決める事が多いです。ネタを作っててケンカになったりとかは1度もないです。結構４人で海外を長期で回る事があるのですが、その時もケンカはしなかったです。
　shoji君が1番年上なのですが、彼がすごくいじられキャラで優しいので上手くいってるのかもしれないです。

ダンサーNOPPOが世界で見たものとは

世界でも認められるダンスチームになりましたよね。
　なんでもやるからには１番になるって気持ちはありましたが、この４人で色々な事をしたい、世界に４人でやっている作品をみて欲しいって気持ちが強いです。WS（ワークショップ）でも公演でもとにかく世界中回りたいです。
海外と日本で、ＷＳの違いはありますか？
　アメリカの方々はすごく盛り上がりますし、 WSツアーとかやると飛行機でついてきてくれます。吸収しようっていう気持ちと行動力がすごいです。そう考えると最近では日本がフィーチャーされていると思います。カッコいい振付をすれば盛り上がる事もありますが、日本の真剣に技術を学ぼうというＷＳの受け方が浸透してきていると思います。
　自分が言うのも恐れ多いですが、それはYOSHIEさんやTATSUOさん達が世界で大活躍して、ベーシックの大切さを伝えているからだと思います。

振り付けにはそのダンサーの歴史がある！NOPPO流レッスンとは？

レッスンで大切にしていることは？
　今の自分のスタイルが好きで、レッスンを受けに来てくれる方が多いのですが、その中でももっと上手になりたいと思っている人には色々なジャンルをやってみる事を勧めています。
　自分もLOCKから入って、HOUSEやってからの今のスタイルなので、ダンスに深みを出す為にも、色々やった方がいいと話します。自分の振りの一つ一つは、HOUSEが元だったりとかあるので、それを極めるならHOUSEをみっちりやった方がいいといった話もします。それが基礎向上に大切な事だと思います。

ダンスをずっと楽しみたい！今後のダンサー活動に迫る。

今後ダンサー活動はどうしていきたいですか？
　話が大きいー(笑)。色々思いはありますがまとまらないです！
　自分は年相応のダンスが出来てたらいいなって思います。先輩方を見ていると思うのですが、最初ダンスを始めた気持ちを忘れずに、楽しくダンスをやっていきたいです。
　チームとしては、色々活動をさせて頂いてるので一つ一つ大切にしていきたいです。公演も海外で出来ればいいなと考えています。今まで以上にs**t kingzの活動を濃くしていきたいです。
TOKYO DANCE LIFEの読者に感想をお願いします。
これからs**t kingzとしても個人としても活動を頑張っていくので、応援よろしくお願いします。

大人気ダンサーのライフな部分を大公開

どうやったら身長が高くなりますか？
　(笑)。中学３年生から急に伸びました。その頃から背の順は一番後ろです。特別なにかしたわけではないのですが、家系は身長の高い人が多いかもしれないです。
見事なシンクロ率なs**t kingzですが、仲はいいですか？
　仲が良くなきゃあそこまで出来ないです(笑)。チームって意見を言えないといけないし、受け入れる体制もないといけないです。両方できないとギスギスしてきちゃうと思うのですが、僕等はお互い尊重し合って出来ているのでうまくやってます。お互いをリスペクトしてお互いを良きライバルとして見てます。
NOPPOさんのマイブームは？
　漫画を読む事とチョコチップパンにミルクを浸して食べる。二週間前からのマイブームです（笑）。漫画はテラフォーマーズにハマってます。

本日は、ありがとうございました。


NOPPO(s**t kingz)
MTV「VMAJ 2008」Mariah Careyバックダンサー、Stevie Hoangバックダンサー、Bobby Valentinoバックダンサー、SMAP2008ドームツアーバックダンサー、KREVAバックダンサー、三浦大地バックダンサー、倖田來未 バックダンサー、YA-KYIMバックダンサー。【PV】『INSIDE YOUR HEAD』 三浦大知、『Your Love feat.KREVA』 三浦大知。