[Special Interview]東京バレエ団:河谷まりあ/三雲友里加
2015.6.8
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河谷まりあ |
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三雲友里加 |
ー河谷さんはおいくつからバレエを始められたんですか?
河谷 4歳から地元千葉のバレエ教室でバレエを始めました。
ーそれからめきめき頭角を現した感じですね。
河谷 いえいえ、いろいろ習い事をやってた中でバレエが一番へたくそだったんですよ。
ーまたまた~、バレエ団の方はみなさん謙遜されますよね~。
河谷 (笑)。ほんとに一番怒られる子で、他の習い事は結構それなりにできていたんですけど。
ー他の習い事って何されてたんですか?
河谷 ピアノとかお絵かきとか、水泳とかやってたんですけど。
ーお嬢様の典型のやつですね!
河谷 お嬢様というか。興味のあることはやらせてくれる両親だったのでいろいろ手をつけたのですけど、やっぱりバレエが一番できなくて悔しくて。
ー負けず嫌いというか、くそーって感じですか?
河谷 そんな感じでした(笑)。
ー三雲さんはどんな感じのお子さんだったんですか?
三雲 私は福岡の出身なんですけど、福岡のど田舎の小さな教室から始めてずっとそこで続けていました。留学とかもしてなくて。
ー近所にバレエ教室があったのですか?
三雲 はい、母が探してくれました。私はバレエ以外そんなに興味のない子で、バレエを始めたきっかけは姉がたまたま図書館から本を借りてきて、本の中の写真を見て「私もこれしたい」って言ったら、あんなになにも興味のなかった子がいきなりしたいと言い出したもんだから、すぐ教室を探してくれました。
ーじゃあけっこう遠くまで通われたんですか?
三雲 家から車で5分くらいの所で。
河谷 近っ! けっこうすぐあったね(笑)。
ー車でっていうから1時間とか言うのかなと思ったら。
三雲 いっぱい探してもらったんですが、結局一番近いところを選びました(笑)。
ー河谷さんは海外に留学されたんですか?
河谷 15歳から18歳までドイツに留学しました。
ードイツってどんな所なんですか?
河谷 私が行ってたのはハンブルグという所なんですけど、道とかにうさぎがいたりとか、ハリネズミが転がってたりとか、アヒルがいたりとかピーターラビットの世界みたいで、建物も煉瓦で。
ーおとぎの国じゃないですか。
河谷 そうですね、びっくりしたのがみんな映画を見に行くような感覚で舞台を観に行くっていうか、日本だとバレエは敷居が高くて、観に行く人ってほんの一部の人じゃないですか。でも向こうだと地域単位で、例えばスーパーとかでも「バレエ学校の子だからおまけしてあげよう」みたいな、芸術が地域に根付いてる感じですね。
ー日本もそうなるといいですよね。
河谷 はい。
三雲 (深くうなずく)
ー東京バレエ団は海外公演が多いので有名ですが、たくさん行かれましたか?
河谷 私、絶妙なタイミングで怪我をしてばっかりで実は一回も海外公演行ってないんですよ。貴重ですよね、たぶん私だけですよ一回も行ってないの。
ー三雲さんは公演にはお母さんとか観に来たりしますか?
三雲 観に来ます、すごく喜んでくれますね。
ーお母さんも車で5分の教室見つけたかいがありましたよね~。ちなみにお二人は普段はなにをしていますか?
河谷 夢がないですけど、主婦なので家事やってますね(笑)。バレエ団で常に三つくらいのプロジェクトが同時進行で動いてますので忙しくやっています。
ー三雲さんは休みの日はどうですか?。
三雲 休みの日は身体を休めて、パンケーキ食べて元気だしてます。
ーパンケーキ食べててよくそんなに痩せてますね。
三雲 朝昼食べないんですよ、私食べるとすぐお腹が出るんで、おにぎり一個でも、一個しか食べてないのにこんだけ出るのっていうぐらいだから食べると踊れなくなっちゃうので究極にお腹すいた時はチョコつまむとか。
河谷 私は逆に食べないとふらふらしてきちゃって、お腹とか鳴っちゃって「お腹空いてんの?」って監督に言われます(笑)。
ーでは、今回の作品「ねむれる森の美女」に向けての意気込みを聞かせてください。
三雲 失敗を恐れずに楽しんでいただけるようにしたいです。子供のためのバレエなんですごい工夫されてて、衣裳とか舞台装置とかすごくかわいくて。
河谷 なんか絵本の中にいる感じです。
ー子供たちに夢を与えるわけですね
河谷 私はこの役初めてなのでとにかく無事にやりとげたいです。お客様との距離が本当に近い舞台で最後みなさんの顔が見えるんです。すごくあったかい雰囲気で、わりと反応がじかに返ってくる舞台なのでたぶんいい踊りができればみなさん喜んでくれるだろうなって思います。
三雲 すごくわかりやすい作品なので、子どものためのバレエというタイトルですが、バレエが初めての大人の方にも是非観てもらいたいですね。
今日はありがとうございました。


