毎年、地元で活躍する音楽・演劇・舞踊をはじめとする舞台人の総力を結集し、新しい可能性を追求する企画公演を開催してきた公益財団法人名古屋市文化振興事業団。36作目を迎える今回は、ブロードウェイミュージカルの名作「アニーよ銃をとれ」（上演台本・訳詞・演出・振付／荒巻 正、音楽監督・指揮／上垣 聡、管弦楽／セントラル愛知交響楽団）を上演。伴い、本作に出演するキャストをオーディションにて決定する。

■公演概要
日時：2020年2月22日（土）～24日（月・祝）＜6回公演＞
会場：名古屋市青少年文化センター　アートピアホール

■ミュージカル「アニーよ銃をとれ」作品紹介
ミュージカル「アニーよ銃をとれ」は、実在の女性アニー・オークリーを主人公にショービジネスの世界での成功とラブロマンスを描いた作品。アメリカンポップスの帝王アーヴィング・バーリンが作曲を、「スウィート・チャリティ」の作詞家であるドロシー・フィールズと兄ハーバート・フィールズが脚本を手掛け、「サウンド・オブ・ミュージック」や「王様と私」などを世に送り出したリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインⅡ世がプロデュースにあたった。1946年の初演ではアニー役をブロードウェイの女王エセル・マーマンが演じ、1,147回のロングランを記録。 全編に散りばめられた素敵なミュージカルナンバーと、明るく愉快なシンデレラストーリーで今なお愛され続けている名作であり、1999年にはピーター・ストーンによる改訂版が制作され、トニー賞リバイバルミュージカル賞に輝いた。この1999年のピーター・ストーン改訂版「アニーよ銃をとれ」の日本初演にあたり、上演台本・訳詞・演出・振付に2016年企画公演ミュージカル「ザ・ミュージックマン」を手掛けた荒巻 正氏を、音楽監督・指揮に劇団四季や宝塚歌劇団をはじめ数々の日本のミュージカル団体で活躍する上垣 聡氏を迎え、名古屋のスタッフ・キャストの総力を結集して挑む。

■ミュージカル「アニーよ銃をとれ」あらすじ
オハイオ州の田舎で育ったお転婆な娘アニー・オークリーは、あたりでも評判の射撃の名手。日頃から狩猟の獲物を売って弟や妹たちの生活を支えている。ある時、オハイオ州の町に興行にきていたワイルド・ウェスト・ショー一座のオーナーのバッファロー・ビルが彼女の射撃の腕前を目の当たりにし、ショーに参加しないかと勧誘する。 一方アニーは、ショーの花形俳優でアニー同様射撃の名手フランク・バトラーにひと目惚れしてしまい、「彼と一緒にいられるなら」と参加を決意する。フランクもまたアニーのことを愛するようになっていく。ところが彼女は新たなヒロインとして、あっという間にフランクを超える人気者となってしまう。バッファロー・ビルやショーの仲間たちは大喜びだが、看板役者の座を失って面白くないフランクは、ポウニー・ビル率いるライバルの興行一座ファー・イースト・ショーに移ってしまった。 ワイルド・ウェスト・ショーはアニーを中心にヨーロッパ公演で大成功を収めたものの、経済的には大赤字となってしまう。一方フランクのファー・イースト・ショーもニューヨークのマディソン・スクエアガーデンで興行を行い盛況だったが、やはり経済的に苦しい。バッファローとポウニーは互いに一文無しなことを知らず、相手の一座の金を目当てに合併を目論み、アニーとフランクも再会を果たすことになり・・・

■主なキャスト
アニー・オークリー／田舎育ちで射撃の名人の女の子。ワイルド・ウェスト・ショーに参加し一躍ヒロインとなる。
フランク・バトラー／ワイルド・ウェスト・ショーの花形スターでアニーと同じく射撃の名人。
バッファロー・ビル・コーディ／ワイルド・ウェスト・ショーのオーナー。アニーの射撃の才能に惹かれ、彼女を一座に誘う。
シッティング・ブル／インディアン・スー族の酋長。
ドリー・テイト／フランク・バトラーのアシスタントの女性。
トミー・キーラー／ワイルド・ウェスト・ショーの団員。
ウィニー・テイラー／ドリーの妹で、トミーのアシスタント。トミーとは恋人同士。
チャーリー・ダヴェンポート／ワイルド・ウェスト・ショーのマネージャー。
ポウニー・ビル／ワイルド・ウェスト・ショーの商売敵ファー・イースト・ショーのオーナー。
フォスター・ウィルソン／ウィルソン・アームズ・ホテルの主人。
ほか　ホテルの客、ヨーロッパの王侯貴族など　アンサンブル・ダンサー