『許された子どもたち』キャスト募集

締切  5.31Wed/2017

『許された子どもたち』キャスト募集

締切  5.31 Wed /2017

演劇

内藤瑛亮監督新作『許された子どもたち』の出演者を募集します

■制作概要
タイトル:『許された子どもたち』
ジャンル:人間ドラマ
撮影期間:2017年の夏と冬に予定しています。
企画概要:『ライチ☆光クラブ』の内藤瑛亮監督最新作。『先生を流産させる会』以来の長編自主映画。山形マット死事件や川崎市中1男子生徒殺害事件といったいじめによる子どもの死亡事件に着想を得て、加害少年と加害者家族と被害者家族を描く物語。

■あらすじ
13歳の少年がいじめた相手の少年を死に追いやってしまう。しかし家庭裁判所では無罪に相当する「不処分」という判決が下される。
人を殺したにもかかわらず、法的に許された子どもは、どう生きるのか。

■募集キャスト
加害少年の母親
加害少年の父親
被害少年の母親
被害少年の父親
弁護士
教師・校長
刑事・警官・婦警
裁判官
家裁調査官
書記官
事務官
主婦
男子高校生

■応募要項
オーディション場所:都内
撮影場所:関東近郊
出演料:些少ですがお支払い致します
応募締切:5月末
※事務所に所属している方は必ず事務所にご確認の上、ご応募下さい。
※演技経験は不問です
※選考に関わる交通費は自己負担となります。

■応募方法
必要事項をメール文面に書き、写真を添付して、下記アドレスまで御応募ください。
yurusaretaotonatachi@gmail.com

件名「出演者オーディション参加希望」
① 氏名(ふりがな)
② 性別
③ 生年月日
④ 住所
⑤ 携帯電話番号/携帯電話アドレス/PCメールアドレス
⑥ 経歴
⑦ あなたがこれまでにした「悪いこと」を教えてください。
⑧ 川崎市中1男子生徒殺害事件について、あなたの考えることをお伝えください。
⑨ 質問事項がございましたら、お書きください。
⑩ バストアップと全身が映った写真を各1枚添付してください。

※個人情報は適切に管理し、第三者への提供・そのほかの目的には使用しません。
※携帯電話のメール、もしくはメールソフトでこちらからのメールを受信できるように設定して下さい

■結果通知
【1】 メールの送付によってエントリーして下さい。
【2】 事務局からご応募を受理した旨、メールをお送りします。(受理)
【3】 書類選考による合否および面接の案内をお知らせします。(書類審査)※選考結果の理由についてはお答え出来ませんのでご了承ください。
【4】 面接の上、結果をメールにて通知します。

■ステートメント
本作は山形マット死事件や川崎中1殺害事件といったいじめによる死亡事件に着想を得て、加害少年と加害者家族と被害者家族を描く企画です。
山形マット死事件は中学1年生の男子生徒が、同中学校の体育館用具室内で遺体となって発見された事件です。生徒は縦に置かれた体操用マットの中に頭から入った状態で窒息死していました。死亡した生徒を日常的にいじめていた7人の少年たちが傷害および監禁致死の容疑で逮捕・補導されました。
この事件が起きた1993年当時、僕は11歳でした。被害者も容疑者も、自分と年齢の近い子どもであることに恐怖を覚えました。容疑者の少年たちは犯行を自供していたのにも関わらず、否認に転じ、恐怖はより深まりました。
自白が変容した背景には大人の存在がありました。加害者家族が「大手を振って歩けるようにしてみせる」「絶対に無罪にしてみせる」と語ったという報道がありました。親族が雇った人権派の弁護士の助言によって、否認に転じたことが考えられます。
しかし最終的に7人の少年全員が被害者の死に関わっていたことが認定されています。1993年11月、仙台高等裁判所は7人の少年全員が関わっていたとの見解を示しています。遺族による損害賠償請求訴訟でも最高裁は2005年9月、集団暴行を認め、7人に計約5760万円の支払いを命じました。
自白の変容が恐ろしかったのは、罪を認めることではなく、罪を「なかったこと」にしてしまう行為だからです。犯した罪を「なかったこと」になんて出来ません。罪から逃げた少年はどう生きていくのか。罪の重さを問わなかった大人の責任はどうなるのか。
さらに恐ろしいのは、1993年8月の山形家庭裁判所で一部の加害少年には「無罪」に相当する不処分という判決が下されたことです。社会にも、罪を「なかったこと」にする危うさがありました。仙台高等裁判所でこの判決は覆されるのですが、もし不処分(無罪)が確定してしまっていたら、どうなっただろう――というおぞましい疑問が浮かびました。人を殺したにも関わらず、法的に罪を問われず、日常生活を送れることに加害少年は何を思うのか。親は人を殺した子どもをどう育てていくのか。被害者家族はその現実を受け入れられるのか。フィクションという時空でなら、この疑問を展開させることができます。
本作は、いじめによって人を殺したのにも関わらず、不処分(無罪)という判決が下された少年を描く映画です。
罪を犯したにも関わらず、罪を許されてしまった子どもは罪をどう受け止め、生きていくのか。大人は罪を許された子どもとどう向き合うのか。
それがテーマです。
自主映画として制作する理由についても触れておきます。
本作は僕の長編デビュー作である『先生を流産させる会』の公開前から練っていた作品です。商業映画として制作するため動いていましたが、成立しませんでした。
僕は自主映画から出発し、商業映画の世界に入りました。近作の『パズル』や『ライチ☆光クラブ』は犯罪少年の内面世界をファンタジックに描き、大人や社会は象徴に近い存在でした。罪を犯した少年と、大人や社会がどう向き合うのかを描きたいという欲求があり、それが高まってきました。近年、川崎市中1男子生徒殺害事件や東松山都幾川河川敷少年殺害事件が起き、いじめによる殺人事件が現在も繰り返されていることから、いじめを題材とした作品をつくることに切実さを感じました。
僕は以前、教員として勤務していました。現在も非常勤講師として働くことがあり、演劇部の顧問は毎年続けてやっています。子どもと接する仕事をしているので、いじめ問題や罪を犯した子どもについて思いを巡らすことは多いです。教員の経験を反映し、子どもたちが抱える問題を題材にした映画を撮りたい、と強く思っています。
商業映画の場合、監督の「撮りたい」という思いだけでは成立しません。出資する方々に「この映画をあなたにつくってもらえば、商業的に成功する」と思ってもらわなければいけません。しかしこのセンシティヴな題材をオリジナル脚本で無名の子役をメインに据えて制作するリスクは高いです。企画が成立しない事情も分かります。また仮に成立したとしても、必ず沢山の制約が発生します。その制約は本企画の根本を揺るがしてしまうことが予想されます。僕はこの企画が必要とされるかたちで語りたいのです。
そこで、「どうしても語りたい話があるから、語りたいかたちで、語る」というスタンスに立ち返り、自主映画として制作することを決めました。
本作で出会った人々と共に、少年の「罪と罰」を巡る新しい映画を生み出すことを楽しみにしています。


■監督プロフィール
内藤瑛亮
1982年生まれ。愛知県出身。映画美学校フィクションコース11期生修了。
特別支援学校(旧養護学校)に教員として勤務しながら、自主映画を制作する。
短篇『牛乳王子』が学生残酷映画祭・スラムダンス映画祭はじめ国内外の映画祭に招待される。初長編『先生を流産させる会』がカナザワ映画祭で話題となり、2012年に全国劇場公開され、論争を巻き起こす。
退職後は、夏帆主演『パズル』や野村周平主演『ライチ☆光クラブ』を手掛ける。


『許された子どもたち』事務局
URL:http://www.yurusaretakodomotachi.com/
MAIL:yurusaretaotonatachi@gmail.com

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