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EVENT REPORT:DANCE@LIVE JAPAN FINAL 2014 2014. 4.20 sun 両国国技館

2014.6.5

 2014年4月20日、両国国技館。この日、ダンサーの天下一武道会とも呼べる「Xperia™ Presents DANCE@LIVE JAPAN FINAL 2014」が開催された。今回で9回目を迎える今大会も観客は、1万人を超える超満員。ダンスイベントで両国国技館を満員に出来るのは、長年の歴史とダンサーに愛されてきた証だろう。
 1年間に及ぶ全国予選を勝ち抜いたファイナリスト達と、前日予選で勝ち上がった、ダンサー達による熱き戦いが繰り広げられ、両国国技館は熱気と歓声に包まれた。
 この日会場は4つのステージでダンスイベントが同時進行で開催され、一日中ダンスを楽しめる内容になっていた。MAIN STAGEでは、DANCE@LIVEの4ジャンルの本戦とDANCE@HERO歴代チャンピオンを中心とした、ダンスショーが行われ、Xperia ・GATSBY・ANOMALY STAGEでは、数々の豪華ダンスチームとコレオグラフナンバー、DANCE@LIVEのKIDSとRIZE部門のバトルが行われ、ステージを盛り上げた。まさにDANCE@LIVEの為に、日本のダンスシーンが集結したと言えるだろう。
 MAIN STAGEでは、各ジャンル熱いバトルが始まる。KIDS部門はKIDSとして最後の出場になるYUMEKIと、各コンテストで実績を上げている、FORCE ELEMENTSの優弥が激突。今大会一番の盛り上がりを見せたのではないかと思わせる大歓声で、KIDSダンサーのレベルの高さを証明した。この激戦を制したのは、観客を巻き込むパフォーマンスを見せた優弥。KIDSを卒業するYUMEKIからバトンを引き継いだ。
 大学生によるRIZE部門は、駒沢大学(minoryty)対東海大学(なんちゃらFUNKバスターズ)の対決。大学でダンスを始めて、プロダンサーになる人が増えてきた現代において、未来のダンスシーンを占う大事な一戦。3人の構成に見応えがある、東海大学と、引き出しが多い駒沢大学の一戦は、駒沢大学が制した。
 HIPHOP部門の本戦で会場を引き付けたのは、前大会優勝者oSaam対L.O.F.DメンバーMIHOの対決だ。ここでoSaamはかなりの苦戦を強いられる。MIHOの音とマッチした、クレイジーでカッコイイダンスとoSaamの人間離れした身体の使い方をするダンスがぶつかり、会場は一気に歓声を呼び起こした。決勝は激戦を制したoSaamを見事破った、YASS(Beat Buddy Boi)対3度目の優勝を狙う、CanDooの対決となった。独特な世界観を持つ同士、お互いをぶつけていく中、音楽が身体に憑依したようなダンスを見せつけ、会場を盛り上げたCanDooに軍配が上がった。
 BREAK部門では、パワームーブ等の派手な動きから、全試合会場は大盛り上がり。さすがバトルの起源にもなっただけの事はあり、その魂は今でも引き継がれている事を感じた。決勝では5回目の優勝を狙うTAISUKEと最強の若手ブレイクダンサーISSEIがぶつかった。全てを出し切るかのように、パワームーブを繰り出すISSEIに対し、パワームーブにプラスして人間離れしたムーブを取り入れたTAISUKEが貫録を見せつけ、優勝を勝ち取った。
 HOUSE部門は4連覇を狙うHIROを止めるのは誰か?という事に注目が集まった。若手からベテランまで全世代が集まったHOUSE部門は、混戦が続いた。決勝にコマを進めたのは、HIROとSHUHOの二人。4連覇を勝ち取るのか、阻止するのか、注目の一戦を制したのは、HIROであった。そしてここでHIROから提案が発表された。「来年はアノマリーの方々も参戦してください。」なんとカリスマカンタロ―を指名したのだ。そこで明確な答えは出なかったが、来年も何かが起こる!そんな期待を持たせてくれた。
 FREESTYLEでは、波いる強豪とのバトルを制し、決勝でIBUKI対WAPPERのカードが実現した。去年のDANCE@LIVE WORLDCUP優勝者IBUKIがWAACKINGで攻める中、WAPPERは全て受け止めた上で、自分の持っている引き出しを全て開け始めた。FREE STYLEはこうやるんだと見せつけるかの様に魅せたWAPPERがFREESTYLE部門を制した。
 こうしてDANCE@LIVE JAPAN FINAL 2014は幕を閉じた。今年も数々の名勝負が行われ、そこから多くの感動が生まれた。全てのステージを踏まえて、これだけダンスエンターテイメントを提供してくれるDANCE@LIVEは、これからも色々なダンサーの想いや願い、夢を背負って、これからも感動と興奮を与えてくれるだろう。そしてこれだけでは終わらない。優勝者はDANCE@LIVE WORLD CUP出場が決定。次は世界で激戦が行われる。

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