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ダンサーインタビュー 22:McGee

2017.8.1

―出身はどちらですか?
 長崎で生まれました。それから僕の母親が沖縄なんで沖縄に1回帰って神奈川に来て、神奈川の中でも横須賀行ったり、僕の父親が軍人だったんで結構転勤激しくて、葉山に行ったりもしました。

―基地で育ったんですか?
 基地の外に家がありまして、父が仕事に行くときに、一緒に基地に行ったりしてました。

―お母さんは沖縄の方ですよね。
 そうです。母は沖縄で、父がアメリカのテキサスっていうカウボーイとか来そうなくらいめっちゃ田舎でした。父親は昔馬に乗ってました(笑)。

―両親の出会いは沖縄ですか?
 そうですね父が沖縄の基地で働いているときに母に出会って、ナンパしたみたいな(笑)。

―ナンパしましたか。やりますね!
 川で母が友達と遊んでいて、父も川に遊びに行ってて、そこで知り合ったみたいです。

―二人が川で出会わなかったらマギーさんいないわけですね(笑)。
 いないですよほんとに(笑)。

―いつからダンス始めたんですか?
 中学生位の時に友達に誘われて始めました。その時、座間市ってところに住んでいて、近くのコミニティーセンターでダンスやってるよと言われて、楽しそうだしなんかモテたいなぁと思って。モテたくてダンス始めました。

―何ダンスをやってたんですか?
 その時はヒップホップだったんですけども先生がちょくちょく変わったりして、たまにジャズヒップホップとかにもなってました。

―そこで基礎が磨かれたっていう事ですね。
 意外とそんなことなくって、自分では磨かれたかどうか(笑)。

―音楽は好きだったんですか?
 小さい時から音楽がすごい好きでした。父の影響でジャネットジャクソンとかマライヤキャリーとかボブマーリーとかの音楽をすごく聞いてて、父が車で流して、後ろで外の景色を見ながら聞いてました。

―やっぱり育った環境で違いますよね。
 2年間くらいダンスをやって高校受験のためにダンス辞めて、塾に行って勉強しました。そして高校入ってひと段落したら、なんかこう文化祭で出し物ができるみたいなことになり、友達に誘われましてまた始めました。僕もモテたかったから(笑)。

―もう、モテたい一心じゃないですか。
 最初はやっぱりそうですよね~。そうしてる間にまたダンスやりたくなってダンスにはまりました。

―その時やってたのはベーシックなヒップホップですか?
 その時はそれもやりつつ、ブレイクダンスもやってました。ブレイクダンス、モテるじゃないですか(笑)。

―ブレイクダンス、クルクル回ってかっこいいですよね。やっぱりモテましたか?
 いいですよね。やっぱりモテましたか?
 それがそうでもなかったんですが(笑)。でもその頃今の奥さんと知り合いまして。

―ちゃんと親の血を引いているじゃないですか(笑)。詳しく聞かせてください。
 高校生だったんで友達と結構遊ぶ時間があって、その中にいて、あ、ちょっと気になるかもって。会って2〜3週間後に告白したって感じです。

―心配させといて・・・
 させといて、実は~みたいな感じでもぞもぞしながら「好きです」みたいな(笑)。彼女は「OKで~す」って言って。それで普通だったら向こうも外国人だったんでハグとかすると思うじゃないですか。でもハグしないで握手しました。「ありがとうございます」って。

―まじめですね~。初々しいですね〜。それからダンスの方はどうなりましたか?
 進路を決める時にすごい悩んでたんですよ。ダンスで行くか、大学行って普通に就職するか。

―じゃあ高3の時にはもう地元では有名ダンサーだったんですね? 「マギーといえばだれもが知る」みたいな。
 まったくなかったです。まったく。ハーフなのに全然目立たなくて。まったくモテなかったです。

―グループの集団に吸収されてたんですか?
 そうです、吸収というか、なんかモテるグループみたいなのがあるじゃないですか。運動神経よくてみたいな、そういう集団があったんですけど、その中に入れずなんかこう、黙々と踊ってるような感じでした。

―隅の方で、なんかダンスやってます~みたいな?
 そう、それで結構ダンスやって目立ちたいとかギャフンと言わせたいとか、反骨精神が芽生えたわけです。でも進路に関しては不安でした。自信もないしダンス界の事もよく知らないし。
 そんな時にある一人の女性ダンサーに、「ちょっと進路のことで悩んでるんですけど」みたいな感じで話を聞いてもらって、そしたら「頑張れば平気だよ~」みたいな
軽い感じで言われて(笑)。「好きなことやった方がいいよ」みたいなことがけっこう背中を押してくれました。それがなかったらきっと大学行って就職してっていう進路だったと思います。

―それを言ってくれたダンサーは誰ですか?
 それがあんまり覚えてないんですよ。結構、記憶力弱くて(笑)。

―(笑)。
 でも親からはせめて専門学校に行ってくれと言われて2年間、ダンスの専門学校に行ったのですが、そこでは正直あんまりしっくりいかなくて。なんか寝てたというか、精神的に寝てました。
 技術を身に着けようとか結果ばっかり気にしていて本来のダンスの楽しさとか良さとかをやっぱりつかんでなかったですね。だからその時はクラブイベント行ってお酒飲んだりしてめっちゃつんけんしてました。

―やさぐれましたか。吹っ切れたというか、変わったきっかけはなんですか?
 LAにいるトニーザーっていうダンサーがいるんですけど、その人が日本に来た時にワークショップがあって受けたんです。それからガラっと変わって、これだって思って、そっからいっきに成長が早くなって。
 それまでの僕はヒップホップはヒップホップ、ジャズはジャズっていう考え方だったんですけど、全部ダンスだ!そういう考え方になって初めて、どんどんどんどんダンスが楽しくなっていきました。ジャンルっていう壁がなくなり、全てが楽しくなったという感じです。

―トニーザーは、オールジャンルのダンサーなんですか?
 そうです、その人のダンスを見たときに別に感動するダンスでもないのになんか泣いちゃったんです。何か音楽と一体化する感じだったり、エモーショナルな踊り方だったり、本当にその場の空気感で踊っているのを見て、目が覚めたような感じでした。

―それではトニーザーが師匠ということですか?
 そうです、師匠です。

―師匠って呼んでいるんですか?
 いえ、師匠とは呼んでないですけども(笑)。
 でもLAに行った時にちょっとアシスタントもやらせていただきました。そこでも細かく指導されて、自信も持てるようになってっていう感じです。
 それと、向こうのクラブに行った時に、ダンサーじゃない人たちもみんな踊っていて、なんかダンサーが踊るっていうことじゃなくて人間だからみんな踊るみたいなのを経験していろいろ学びました。

―日本でレッスンを受けたりもするんですか?
 全然しますよ、こないだもNOAでBeat Buddy BoiのYASSさんのレッスンを受けました。得るものがたくさんありますね。
 あとずっと教えていると生徒の気持ちがわからなくなってしまうので、一旦生徒の立場に立つこともレッスンをする上で、すごく大切だと思います。
 心が閉じているとダンスを楽しめないので、少しでも心が解放できるようにやっていこうと思っています。

―その他にレッスンで心がけていることはありますか?
 理屈っぽく教えないようにしています、直感的に。擬音語をめっちゃ使います、ハーフなので(笑)。

―最後にダンスに悩んでる人にアドバイスをお願いします。
 うまくいかないことが大半だと思うんですよ。うまくいくことの方が多分少ないので、だからこそうまくいったときにすごい喜びを感じるんですが、頑張ってることとか、信じていることには絶対意味があると思います。結果が出て初めて喜べるのかもしれないですけど、何かに向かって頑張ってる人は輝いているし、美しいことだと思います。
 与えられた時間とか日々を、悩みとか不安にばかり目を向けているんじゃなくて、可能性とかそういうものに目を向けて頑張ってやってみると、すごくいいと思います。
 例えば、「有り難い」だとか「嬉しいなぁ」と思ったら自然と頑張れるし、そういう風に思ってる人のダンスはすごいポジティブというか、もっと見ていたい!という風になります。

―あとは、まずはモテたいっていうのが大事ですよね(笑)?
 そうです! やっぱり動機は大事なので、ダンスの入り口は人それぞれで、そこから自分がどうするか、だと思います。

―ありがとうございました!

McGee
三浦大知"Black Hole”PVダンサー / 倖田來未 “HOTEL” MVダンサー/山下智久"Love Chase"TVダンサー(hey hey hey, music station)/ 加藤ミリヤ"M BEST TOUR 2011"バックダンサー/加藤ミリヤ"ETERNAL HEAVEN TOUR 2010-2011"バックダンサー/加藤ミリヤ "Desire" PVバックダンサー/他イベント出演 JASMINE "WORLD TOUR" バックダンサー /Jonte' Moaning "High Kick Pow" PV バックダンサー/UNIQLO CM 出演 /W-inds."キレイだ"10周年記念ライブ用 振り付け/"No Doubts" "Some More" Move Like This 2012ツアー振り付け

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no.21 2017年8月発行

東京ダンスライフ no.22
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