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EVENT REPORT:TOKYO FOOTWORKZ LIVE 2016

2016.10.21

 2016年9月24日(土)Shinjuku FACEにて「TOKYO FOOTWORKZ LIVE 2016」が開催された。
 TOKYO FOOTWORKZの歴史は2011年の「TOKYO DANCE DELIGHT」に始まる。当時よりHOUSEダンス界を牽引するダンサーSHUHOの元に、各々別のチームなどで活動していたSHIN、Takky、SHU-HEI、Suu、Toshiyaの5人が集い、東京から世界へ発信したいという思いでTOKYO FOOTWORKZを結成。そして、結成からわずか一ヶ月後に挑んだ「TOKYO DANCE DELIGHT」で準優勝を果たした。
 その後も、DANCE@LIVE FINAL優勝、CERCLE UNDERGROUND優勝、HDI優勝、JUSTE DEBOUT JAPAN優勝、DANCE@PEACE GRAND FINAL 優勝、超DANCE@HERO優勝と着実にダンス史に名を刻み続けてきた。
 昨今、ダンスチームの活躍の幅はアンダーグラウンドからメジャーシーンまで多岐に渡り、様々な場面でダンスを目にする機会も多い。そんな中『単独ライブ』という形をHOUSEダンスチームが開催するのはこれまでのダンス史上でも初の試みではないだろうか。
 TOKYO FOOTWORKZの新たな挑戦に、ライブ当日は早くから長蛇の列ができた。約400人を動員した満員の会場は期待が高まる中、ソロのパフォーマンスで幕を開けた「TOKYO FOOTWORKZ LIVE 2016」に、会場には大きな歓声が上がった。
 今回のライブでは他ジャンルのゲストを呼び、コラボレーションしたステージが見所だった。ヒューマン・ビートボクサーのZU-nA(ズーナ)のヒューマンビートボックスに、TAP JAM CREW代表であり、国内外で活躍するタップダンサーSHUNのTAPダンスがシンクロ。身体1つで奏でられる音とダンスに、観客も目を瞠るエンターテイメントを披露した。
 「超DANCE@HERO」(ダンス+エンターテイメントのコンテスト)優勝で話題を呼んだ、プロダブルダッチチームのREG-STYLE(レグスタイル)も登場し、縄の中で織り成されるHOUOSEダンスと、迫力満点のアクロバティックなムーブの融合に、会場は更に盛り上がる。
 米ロックバンドMaroon 5(マルーンファイブ)からパフォーマンスを絶賛されるなど、国内外で活躍しているヒューマン・ビートボクサーREATMO (リトモ)は、電子機材によってビートボックスや声を幾つも重ね、その場で音楽を生み出していく。その楽曲と、HOUOSEダンスのコラボレーションは、生で見る価値大、まさにニュースタイルのエンターテイメントだった。
 ライブ中盤に設けられたトークコーナーでは、和やかなムードで各メンバーの笑える話もありながら、TOKYO FOOTWORKZ結成の経緯から、今後の展望といった真面目な話まで聞くことができた。
 CAZA(Takky&SHIN)の懐かしいネタや、SHU-HEI&Suuによる某アイドルに扮した笑いありのショーケースもあり、彼らの人柄やキャラクターの光る温かい笑いあるステージを展開し、ラストはTOKYO FOOTWORKZの代名詞ともいえる高速なフットワーキング、アクロバティックなフロアムーブが圧巻の、盛り沢山な内容で観客を魅了した。
 自らが『自分たちの集大成』と評するライブは、その輝かしい実績を証明するに止まらず、新たな唯一無二のエンターテイメントを見せ、初の単独ライブ「TOKYO FOOTWORKZ LIVE 2016」は大盛況のうち幕を閉じた。躍進し続けるTOKYO FOOTWORKZの今後に目が離せない。

TOKYO FOOTWORKZ

日本を代表するHOUSEチーム。DANCE @PIECE、JAPAN DANCE DELIGHT等のコンテストで活躍を見せる他、個人でも数々のバトルイベントで功績を残す。HOUSEをベースに、FOOTWORKを取り入れたニュースタイルで高速のステップと、アクロバティックなフロアを生かしたパフォーマンスを華麗に魅せる。他のチームには無いオリジナルかつテクニカルな超絶FOOTWORKは必見。
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