HOME  >  no.17  >  TOKYO DANCE LIFE CINEMA 17:ブレイク・ビーターズ

TOKYO DANCE LIFE CINEMA 17:ブレイク・ビーターズ

2016.6.14

1980年代、社会主義政権下の東ドイツで巻き起こった“ブレイクダンス”ブーム。 厳しい統制の中、ダンスに自由と希望を求めた若者たちの真実の物語。

本作は、東ドイツで巻き起こった社会現象とダンサーたちの実話を基に、「自由」と「夢」を追いかけることの尊さを訴えたエンターテインメント作品として、ドイツ国内外で多くの反響を呼んだ。『ダンス・レボリューション』、『ステップ・アップ』など、これまでのダンスムービーとは全く異なる、新しい“社会派ダンスムービー”が誕生した!

ブレイクダンスに出会い、プロのダンサーになるまでを描く本作では、ダンスを踊れる役者であることが何よりも重要だった。そのため、ダンス経験者を条件にオーディションを実施し、約800名の中から主要キャストが選ばれた。ゴードン(主役のフランク)とオリバー(アレックス役)は若手役者ながら、それぞれダンスチームに所属しており、5年ほどストリートダンスをしているダンス経験者。ゾーニャ(マドンナのマティ役)はベルリンの有名なダンススクールに幼い頃から通っていた元キッズダンサーだった。セバスチャン(ミヒェル役)はダンスの世界大会で何度も賞をとるなどドイツでは有名なダンサー。キャスティングが決まってからは約9ヶ月トレーニングをして、スタント無しのリアルなダンスシーンが作り出された。劇中のダンスの振り付けを担当したのは、伝説のダンサーとして世界的に有名なドイツ人B-BOY “STORM"(ストーム)。80年代当時のダンスを忠実に再現しつつ、今のダンススタイルも取り入れてアレンジするなど、随所で彼の手腕が光る。

STORY

1985年の東ドイツ、テレビで取り上げられていたブレイクダンスに心を奪われたフランクは、仲間たちと路上でダンスに興じるようになる。多くの若者たちがダンスに熱狂する動きに対し、アメリカ生まれの非社会主義的なダンスを禁止しようと政府が動き出す。フランクをはじめ、多くのダンサーが国家警察に逮捕されるが、若者たちのダンス熱は収まることがなかった。そこで政府は、苦肉の策としてフランク率いるダンスチームを国家公認の芸術集団として認定。フランクのチームは人気を博していくが……。

ブレイク・ビーターズ
6月25日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

監督:ヤン・マルティン・シャルフ
脚本:ルート・トーマ
出演:ゴードン・ケメラー、ゾーニャ・ゲルハルト、オリバー・コニエツニー、セバスチャン・イェーガー
2014 年/ドイツ/90分/ドイツ語/カラー
原題: Dessau Dancers
後援:ドイツ連邦共和国大使館、 日本ストリートダンス協会
配給:アニモプロデュース
公式HP:http://www.break-beaters.jp

このエントリーをはてなブックマークに追加