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ダンサーインタビュー 12:k-sk(Real Promotion/BiGooL)

2015.8.11

ーダンスを始めたきっかけは?
 サッカー部に入ってたけど、辞めたくて(笑)。辞めて遊ぼうと思ってたら体育の先生に呼び出されて「サッカー部辞めるんだったら他の部活入れ」って言われて、たまたま入ったのがダンス部だったんです。

ーサッカー部はなんで辞めたかったんですか?
 うーん、思春期ですかね(笑)。めんどくせーみたいな。

ーもともとダンスに興味があったわけじゃないんですか?
 あったわけじゃないですね。なんか楽そうだったからですかね。

ー(笑)。ダンス部の時からHIP HOPをやっていたんですか?
 いや、もともとLOCKダンスやってましたよ。高1の夏から高3までLOCKダンスやってましたね。

ーけっこうLOCKから入る人多いですけど、ダンスの基本はLOCKだみたいなのがあるんですか?
 どうなんですかね、そういうのは考えたことないんですけど、うちの部活はLOCKが伝統だったんで。1年生の時はずっとLOCKダンスやって、2年生になったら別のジャンルやっていいみたいな感じでした。

ーでは、なんでHIP HOPに?
 別にブラックミュージックが好きでみたいなことでもなく、その時に好きだった先輩がLOCKとHIP HOPをやってて、その人の影響でHIP-HOPやり始めて、その先輩に教えてもらってました。あと、その時は18歳以下でもクラブ行けたんで、高校からずっとクラブ行ってたりして、そういうので見たりしてました。
 最初はHIP-HOPというものも分からずやっていて・・・。それで、アライブTVというのを見だしてから本格的にやりはじめました。あと、ちょうどHIP-HOP習い始めたころに、SASのYOSHIO君のダンスを初めて見て衝撃を受けて、かっけ~ってなって(笑)。そこから何回か彼のレッスンに行くようになって、当時そのレッスン受けてた人達がRealPromotionっていうチーム組んでて、自分もその流れで入りました。

ーじゃあみんなYOSHIOさんの弟子って感じですか?
 そうです。RealPromotionはみんな弟子ですね。

ーそれはいつ頃だったんですか?
 それは20歳とかそれぐらいですかね。チームに入って3か月ぐらいでTOKYO DANCE DELIGHTに出るって言って、それで入賞することができて、次の年にJAPAN DANCE DELIGHTに出て、特別賞を取らしてもらいました。  今だったら普通かもしれないですけど、その時JAPANでうちらみたいなジャンルが特別賞とか取るってことはあんまりなかったと思うので、光栄ですし、ありがたい話ですよね。

ージャンルのくくりでいうと何になるんですかね?ミドルスクールって言われたりするじゃないですか。
 ミドルスクールではないですけどね、HIP-HOPの中でもいろいろ分かれているんで、分かりやすく呼んでるだけだと思うんですけど、普通に只のHIP-HOPじゃないですかね。くくりは一緒だと思います。

ー海外のダンサーで影響を受けた人はいますか?
 やっぱりアライブTVでミスピッツとエリートフォースっていう黒人のダンサーのドキュメントがあって、それを初めて見た時に衝撃を受けて、マークエストとか僕はキートっていう人が好きだったんですけど、なんかそのビデオを見て一週間くらいは日本人のダンサーを見れなくなるくらい凄い衝撃を受けましたね。

ー日本人って勉強してグルーブを出そうとするじゃないですか? それが元々備わっている人達にはやっぱりかないませんか?
そうですね、元々のものだと思いますね。

ーK-skさんはそろそろその域に近づいているんですか?
(笑)。すごい質問ですね。及ばないですけどがんばりますよ(笑)。

ー振りを考える時は何かに影響を受けて作るのか、何もないところから絞り出すのか、どちらですか?
 どっちもじゃないですかね。

ーK-skさん自身は結構振りを考えるほうですか?
 僕はあんまり考えないです。う~ん、考える時もありますけど、なんていうか、気分屋なんでその時のインスピレーションじゃないですけど、パッと来たものを出す感じですかね。あんまり考えたくないっていうか、いやまあ考えてるんですけど(笑)。あんまり考えすぎるとどうも・・・。

ーダンサーの人って普段から音楽聞いてのってる感じですか?
 そうですね。もう生活の一部なんで、音がなくてもなんか頭で考えたりはしますね。体に移すのはしないですけど。
ー頭の中で常に音が鳴ってる感じですか?
 音が鳴ってるってわけじゃないですけど、イメージみたいなのはやっぱりしてますね。レッスンの時も振りは考えず、その場で考えてます。一人一人見てこれくらいのレベルなら動けるかな、とか見ながら、振りをやっていきます。はじめから決めてやっちゃうとそれしかできないじゃないですか。できる人とできない人の差が大きいので、結局はこの人はできなくて、はい!おしまい。みたいになっちゃうんで、なるべく臨機応変にできるようにはしてます。
ー他にレッスンで気をつけていることはありますか?
 楽しくやりたいですね。基本ね、ふざけるんで僕。
ーそうですよねー、ふざけてますもんね(笑)。
はい。笑いがほしいんですよ。

ーじゃあレッスンも笑いに比重をおいて、トークで勝負して?
そうですね、だいたい笑ってくれないですけど(笑)。すべってます。

ーそういう失笑みたいな感じでレッスンが進んで、また来週も来てね、みたいな?
宜しくお願いします! みたいな。すべりっぱなしで生徒減っていって、来なくなったらへこみますよね(笑)。
ーソロでの活動は?
チームの方が多かったんで、あまりソロでって感じでは無かったんですけど。バックダンサーの仕事が多かったですね。
ーバックダンサーでやる時とストリートダンサーとして踊る時は違いますか?
違いますね。自分の場合は韓国系のバックダンサーだったので、振りが日本人の作るものとは違ったんですよね。ここから、こう行く!?みたいな。すごく難しかったですね。
ーバックダンサーを始めた経緯は?
2009年の時に…SASのYOSHIO君に「オーディション受けてみろ」って紹介してもらって、オーディション受けた事無かったんで試しに受けてみて。

ーなるほど。
 僕、実を言うともともとオーディションってやらせだと思ってたんです(笑)。あらかじめ受かる人は決まってるものだと思ってたんで、遊び半分でいったら、受かることができたんで、やらせじゃなくて、本当に受かるんだーってビックリしました。

ーそのバックダンサーの仕事ですけど、K-skさんがそういう踊りをするイメージがあまりなかったんですが。
 はい、だいぶ珍しがられますね。やってるんだ?みたいな。イメージがなんか「嫌いなんだろうな」って思われてるらしくて。僕はそういう踊りもそれはそれでいいと思ってるんです。自分が一番かっこいいと思っている踊りは、今自分がやっている踊りだと思っているし。

ーいろんなものを吸収しつつ、自分の踊りを完成させる感じですか?
バックダンサーでやってる踊りも全然嫌いじゃないし、負けないつもりでやっています。
ーけっこう大御所の人もバックダンサーやってますよね。
結局、できる人はなんでもできるっていうか。他ジャンルから戻ってきた時、自分の踊りになった時にも、ブレないでやれるんだろうなっていう感じはありますね。
ーかっこいいこと言いましたね、今。
でもはじめの一、二年目はブレブレでした(笑)。ツアー回って帰って来た時はブレブレでした。なにやってるかぜんぜんわかんない見たいな感じはありました。とにかく一、二年目はふわふわしてましたね。
ーそこから仕事増えたりしたんですか?
そうですね、それ繋がりで色々やらせてもらう機会があって、そこから幅が広がりましたかね。でも僕人見知りなんで。
ーそうなんですか!?全然そんな感じしないですけど(笑)。
いやもう全然人見知りですよ。関わりないっていうか、畑違いなダンサーの人と喋る事ってあんまりないんで、クラブとか行ってもあんまり喋らないタイプなんです。でも、今ではそういう人とも喋るようになったし、幅はとても広がりましたね。やっぱり知り合いが増えましたよ(笑)。

ーどうしても聞きたいことがあるんですけど・・・いつもそんなにテンション高いんですか?いつ見てもテンション高いなーと(笑)。
いつもテンションは高いですね。でも家じゃ普通ですよ! さすがに(笑)。全然ぼけーっとしてますね。
ー家でもダンスの練習ってしますか?
音を聴いたり、気分が良かったら体動かしたり、家の中なんでそんなにバタバタできないですけどね。
ー最近KIDSのレッスンも始まりましたが、大人と子供で教え方を変えていますか?
基本は変えてます。KIDSの場合は子供やっぱり飽きやすいんで、楽しくやってもらえるようにしてます。1時間という枠の中でどれだけ飽きさせないようにやるかっていうのは考えながらやってます。なので、ダンスだけじゃなくて、声出させたりだとか、そういうのは気を使いながらやってます。

ーでは、自分のダンスで大切にしている事は?
色々大切にしてるんですけど・・・「上手いより、かっこよく!」は意識してますね。
ー最後に今後の目標は?
う~ん・・・長く踊り続けたいなとは別に思ってないんですけど、まあ体もどんどんガタくるんで。何かまあダンスに携われることはやっていきたいなっていうのは思ってます。明確ではないですけど・・・。下もどんどん出てくるんで。
ーいい感じに終了したいと。
そんな感じですかね。
ー今いくつなんですか?
30です。
ーまだまだじゃないですか(笑)。上いくらでもいるじゃないですか。
(笑)。なんか一つぽんっとぬけるものがあったらいいな、みたいな感じですね。
ー特に目標設定みたいなことはせず。
はい、今で精いっぱいです。一歩一歩大事にやっていきたいって感じはありますけど。ネクタイ絞めたくないっていうので、この仕事始めたんでダンス関係でやっていきたいですね。

ーありがとうございました。


k-sk(Real Promotion/BiGooL)
■ Profile
Tokyo Dance Delight vol7 第三位
Japan Dance Delight vol13 特別賞
大阪SDS CrewBattle 優勝(Upandown )

2009 東方神起 4th Live Tour2009-The Secret Code- ドームダンサー
2011 ケツメイシLiveツアーダンサー
2012 東方神起 TONEツアーダンサー
2013 東方神起 TIMEツアーダンサー
2014 東方神起 TREEツアーダンサー
2015 東方神起 WITHツアーダンサー

PV
東方神起 「Sweat」 「OCEAN 」「SCREAM」「Spinning 」
TV…etc
EXILE SHOKICHI 「Don't Stop the Music」
TV…etc

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