劇団態変 第64回公演『ニライカナイ -命の分水嶺』

3.24Fri / 2017 ~

劇団態変 第64回公演『ニライカナイ -命の分水嶺』のサムネイル画像1
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劇団態変 第64回公演『ニライカナイ -命の分水嶺』

3.24Fri ~

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劇団態変 第64回公演『ニライカナイ -命の分水嶺』 
作・演出・芸術監督 金滿里

都会の収容施設から  太古の海の記憶へと。

本作は、劇団態変主宰・金滿里自らの施設体験に基づくイメージと、後に金が沖縄の大自然から得た生命観、二つの時空をダイナミックに行き来する、極私的冒険ストーリーの形で物語を始めます。

幼少期を施設で過ごした金は、その場に横たわる優生思想、あるいは一部の命の存在を消し去ろうとする社会システムを肌で感じ取り、施設を出てからもその危険性には警告を発し続けてきました。しかし現代の都市生活では、「役立つ生命」「不要な生命」を勝手なふるいにかけるヘイトクライムがますます横行。2016年7月26日には、相模原市の障碍者施設で46名もの無抵抗の人たちが殺傷される事件が引き起こされ、殺された19人の氏名は未だ公開されないままとなっています。

片方を肯定し、片方を消し去ろうとする。そんな窮屈で、誰にとっても逃げ出したくなるような社会とは一線を画する世界像を、沖縄の大自然が育んだ「ニライカナイ」という思想を元に探すことはできないか。本作は、この願いを原動力として、描かれることとなりました。相反する明と暗、光と影、生と死、そのどちらをも共存させる自然の原理に、人間の命や営みも当たり前のように含んできたおおらかな視座。この視座を、球体を半分にした穹窿(キュウリュウ)という形にヒントを得ながら、都市に生きる我々の身体で表現し、掴んでみようと足掻く試み。この挑戦は、個人の冒険譚を越え、都会ならではの方法で命の本質に向き合うための祭礼ともなる予感に満ちています。


明暗の光の乱舞に呼応する、 
我ら、身体あることこそを祝福する!

舞台をともにつくるのは、各地の民族音楽を取り入れた多彩なメロディーワークを得意とするサエキマサヒロと、最古の電子音楽楽器であるテルミンを操る児嶋佐織。同時に、DJ・SANgNAMのラップトップミュージックが加わり、異質のものを迎え共存させていくという新たな挑戦がここにもあります。

劇団態変の身体が、切実に、身体あることこそを祝福せんと世に突きつける 。ニライカナイの調べにのせた渾身の舞台に、どうぞご期待下さい。

公演概要
劇団態変 第64回公演 
『ニライカナイ -命の分水嶺』

作・演出・芸術監督
金滿里

音楽
サエキマサヒロ(各種弦楽器等) 
児嶋佐織(テルミン等) 
SANgNAM(DJ・selector)           

出演
金滿里 小泉ゆうすけ 下村雅哉 向井望 松尾大嗣 小林加世子 
田中喜基 廣川景亮 渡邊綾乃  

日時
2017年
3月24日(金) 19:30
3月25日(土) 13:00 ★1/18:30 ★2
3月26日(日) 13:00 ★3
受付は開演の1時間前、開場は30分前
★印の公演終演後、金滿里とのアフタートーク有り 
ゲスト:★1大黒党ミロ氏  ★2小堀純氏 ★3わかぎゑふ氏

会場
HEP HALL
大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F
06-6366-3636(11:00~18:00)
JR大阪駅・阪急梅田駅すぐ

チケット
前売 一般 3,500円  
障碍者・介助者・シルバー(70歳以上)  3,000円
U-22(22歳以下) 2,000円
当日 4,000円

チケット取扱い
①イープラス(一般チケットのみ販売)

②劇団態変
TEL/FAX 06-6320-0344

③HEP HALL
電話予約 06-6366-3636(11:00~18:00)

プロフィール
芸術監督 金滿里

日本で活躍した韓国古典芸能家・金紅珠の末の娘として生まれる。3 歳でポリオに罹患、全身麻痺の重度身障者となる。1983年劇団態変を旗揚げ、身体障碍者の障碍そのものを表現力に転じた身体表現芸術を世界に先駆けて創出してきた。劇団態変では、一貫して芸術監督を務め、これまで一作を除く、全作品の作・演出を手掛けている。また、自らのソロ公演を含めたほとんどの作品に出演もしている。
著書
「生きることのはじまり」(筑摩書房)
「私は女」(金満里・岸田美智子 共著)(長征社)
「身体をめぐるレッスン(1)夢みる身体」(鷲田清一編)寄稿(岩波書店)
映画出演
「靖国・地霊・天皇」大浦信行監督(2014年)

劇団態変
劇団態変は1983年の旗揚げ以来、主宰・金滿里の「身体障碍者の障碍自体を表現力に転じ、未踏の美を創り出すことができる」という着想に基づき、身障者自身が演出し、演じる劇団として活動する。その高い芸術性へは定評があり、活動歴は世界的にも稀に見る長さとなっている。
劇団自体の一貫してのテーマは、世界の人類史に於ける優生思想の価値観を、根底から転倒させるぐらいの身障者の身体表現、である。そうでなければ芸術の意味は無いとまでの強い自覚を持ち、人間の身体に対する違う価値の提示を行なう舞台身体表現を目指している。
海外公演は、'92年のアフリカ・ケニア招聘公演を皮切りに、エジンバラフェスティバル・フリンジ3年連続参加('96年~'98年)、ベルン招聘公演、ベルリン・シュツットガルト招聘公演、韓国では実行委員会との共同公演を実施。
平成23年度、24年度、26年度、27年度文化庁芸術祭参加

音楽
サエキマサヒロ(演奏)
マルチ弦楽器奏者としてギター ウード 馬頭琴 三線 ブズーキ 口琴などを演奏。自己のユニット「ウパシクマ」を率いて日本各地で演奏。
様々な国の、民族の音楽を聞いてきた経歴からの多彩なメロディワークに定評あり。2006年より、日本の民族楽器演奏家のトップクラスの集まるスペシャルユニット「Asian Wings」のリーダーとしても活動。

児嶋佐織(演奏)
2000年から日本のテルミン演奏・研究の第一人者竹内正実氏に師事。
2001年からは、後進の指導にもあたっている。 
ソロ演奏やセッションの他、今西玲子(筝)とのユニット『短冊』、
菊池誠(ギター、テルミン)とのユニット『andmo'』
『おおたか静流&Asian Wings』のメンバーとしても活動中。

SANgNAM(DJ・selecter)
15歳からドラムをはじめる。
以降、ロック、メタル、ハードコア、パンク、エレクトロニカ等様々なジャンルのバンドでドラムやリズムを担当。
30歳になるころ、DJをはじめる。

宣伝美術=東學 宣伝写真=山田徳春

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